関西圏女子大学連携プロジェクトとは
異分野交流会 過去の情報はこちら
女性研究者の研究が発展しにくい原因の一つとして、育児や介護のため他の研究者との交流の時間がなく、共同研究が実施しにくいことが挙げられています。関西圏女子大学ワーキンググループでは、共同研究を促進するための試みとして、異分野交流会を開催しています。異分野交流会では異分野の研究者が集い、互いの研究成果に対してそれぞれの立場から意見を交換することにより、思いがけない共同研究の萌芽が期待できます。
2016年2月に「異分野キックオフ交流会」が武庫川女子大学で開催され、以後1年に2回「異分野交流会」が開催されています。
2019年度からは、年1回の開催となります。
【ご報告】第11回 異分野交流会
日 時:2023年2月4日(土) 13:00~17:00(予定)
会 場:奈良女子大学コラボレーションセンターZ306
参加方法:対面(会場参加) もしくは オンライン(Zoom)参加
発表内容:自分の研究の紹介
*テーマは、「みつける」「ささえる」「つなげる」
画像をクリックすると、PDFが開きます。
第9回、第10回はオンラインでの開催であったが、今回はハイブリッド形式で開催された。
今岡春樹奈良女子大学学長は、ご挨拶の中で、異分野交流の重要性を述べられた。その例として、令和4年度に法人統合された国立大学法人奈良国立大学機構の榊裕之初代理事長の研究分野である半導体電子工学(ナノ構造による電子の量子制御と素子応用)を挙げ、これは電子工学と半導体工学という異分野の研究の交流・融合から生まれたものであることを紹介された。
研究発表では8件の研究成果が紹介された。「ことば」に関連する研究が4件、栄養等が与える卵子の質への影響、農村コミュニティにおけるダイバーシティの実態、そして、異分野交流会を契機として始まった共同研究の成果2件である。
各研究発表の後、2つのグループA(「ことば」に関連する研究)、B(その他の研究)に分かれてグループワークが行われた。グループワーク終了後にまとめが行われた。Aグループからは、4つの研究に共通していることはコミュニケーションであり、「ことばの繰り返し」を軸にした共同研究の可能性があることが報告された。Bグループからは、少子化問題、女性の社会参加の問題を軸にした共同研究の可能性があることや、異分野交流会を契機として始まった共同研究が今日も継続されている要因として研究連絡を取り合っていることなどが報告された。
講評では、久保博子奈良女子大学副学長(研究担当)は今後の研究の発展に期待する旨を述べられた。待田昌二神戸松蔭女子学院大学学長は、ラフな研究であっても挑戦的な研究に期待する旨を述べられた。
対面を含む開催であったことから、会場では研究情報の交換など久々に研究交流が活発に行われている光景が見受けられた。
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