異分野交流会 | 奈良女子大学 男女共同参画推進機構

関西圏女子大学連携プロジェクトとは

女性研究者の環境を整備し、研究力を向上させ、次世代の優秀な女性研究者を育成しようという趣旨に基づき、関西圏の女子大学、奈良女子大学、武庫川女子大学、神戸松蔭女子学院大学が中心となって、2014年に「関西圏女子大学ワーキンググループ」が結成されました。関西圏女子大学ワーキンググループは、共同研究の推進、育児・介護共同利用システムの開発や共同大学院カリキュラムの開発などを「関西圏女子大学連携プロジェクト」として展開しています。

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女性研究者の研究が発展しにくい原因の一つとして、育児や介護のため他の研究者との交流の時間がなく、共同研究が実施しにくいことが挙げられています。関西圏女子大学ワーキンググループでは、共同研究を促進するための試みとして、異分野交流会を開催しています。異分野交流会では異分野の研究者が集い、互いの研究成果に対してそれぞれの立場から意見を交換することにより、思いがけない共同研究の萌芽が期待できます。
2016年2月に「異分野キックオフ交流会」が武庫川女子大学で開催され、以後1年に2回「異分野交流会」が開催されています。
2019年度からは、年1回の開催となります。

【報告】第12回 異分野交流会  2024年2月3日(土)

※チラシをクリックするとPDFが開きます。

テーマ:「みつける」「ささえる」「つなげる」
 
 第11回はハイブリッド形式(対面+オンライン)で開催されたが、今回は対面のみの形で開催された。待田昌二神戸松蔭女子学院大学学長は、ごあいさつの中で、社会の変化に伴って生じる課題の解決に向けて、社会の仕組みを研究に結びつけていくことや、研究が社会の仕組みを反映していることを意識して社会のあり方を考えることの重要性を述べられた。
 続いてパワーポイントを用いた8件の研究発表が行われた。既に異分野交流を推進している研究、長期間の調査に基づいた研究、異分野交流会を契機として始まった共同研究等の多様な研究内容、そして各研究課題の意義や研究手法、今後の課題などが紹介された。
 これまでの交流会では、研究発表後にフリートークを行い、その後、発表者・参加者がいくつかのグループに分かれて新たな研究のシーズ発掘につながる可能性等についてグループワークを行い、その後グループワークの代表者から「まとめ」が報告されていた。今回は、グループワークは行わずに、フリートークの時間を十分にとり、その中で得られた研究シーズ発掘の可能性等について研究発表者自身が報告するという新たな試みが行われた。フリートークの間、研究発表者への質問や発表者自身が他の研究発表者と意見交換をする等、会場では研究情報の交換などの研究交流が活発に行われている光景が見受けられた。
 研究発表者自身によるフリートークの「まとめ」の後、今岡春樹奈良女子大学学長による講評と片平理子神戸松蔭女子学院大学副学長による閉会の挨拶があった。
 新たな共同研究がうまれる可能性が感じられる交流会であった。

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